ずいぶん前、まだ Windows XP が普通だった頃、光栄の『チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿 IV』をよく遊んでいた。
世界各地の英傑たちがそれぞれの立場から覇を競う、今思い返してもかなり特異なゲームだったと思う。
モンゴルだけではなく、ヨーロッパも中東もアジアも同じ地平で動いていて、しかも国ごとの事情や初期条件にかなり癖がある。その「不公平さ」も含めて面白かった。
初プレイで選んだのは、なぜかベネチアだった。
ベネチアはドージェのオリオ以下、初期配下がダンドロしかおらず、国王ともに高齢。決して楽な立ち上がりではないのだが、ダンドロの能力値が高いため、序盤はなんとか形になる。人材の薄さを一人で支えている感がすごい。
早い段階でジェノヴァを攻略し、さらに目論見通りコンスタンチノーブルを落としたところまでは良かったが、アイユーブとモンゴルに挟まれる形になり、どうにも身動きが取れなくなった。
こちらは人も物も足りず、押しても引いても苦しい。見事なくらい八方ふさがりで、そのままじりじりと苦しくなっていった記憶がある。
もっとも、このゲームで強く印象に残っているのはベネチアだけではない。
鎌倉政権では、幾度もの代替わりを経て、世界がほぼ架空武将だけになるところまで続けた覚えがある。
あの頃の記憶で妙に鮮明なのが、将軍名の命名候補に「源将政」が出てきたことだ。
「みなもとのまさまさ」なのだろうか。インパクトだけは抜群だった。
しかも、さらに世代を進めて命名候補の組み合わせが尽きると、今度は「源」以外の氏まで候補に混ざってくる。
いや、そこは変えちゃいかんだろ。
そんなことを、物入れの奥に眠っていたパッケージを手にして思い出した。
せっかくなので、もう一度遊んでみようと思う。未プレイの国もまだかなり多い。昔はなんとなく敬遠していた勢力も、今なら別の見え方がするかもしれない。
もっとも、Windows 11 でこのゲームを動かすには、ドライバのデジタル署名やテストモード起動など、そこそこ面倒な手順を踏む必要がある。それでも、このゲームには、その手間をかけるだけの妙な引力があるのだ。
まずはフィリップ2世から始めてみよう。
序盤でイギリスを抑えるのが良いのか、神聖ローマを削るのが正解なのか。
久しぶりに、この箱庭でのんびり遊んでみようと思う。
Today’s Album
Artist: Genesis
Album: Nursery Cryme