カメラだとか、プログラミングだとかに日々明け暮れている私だが、土いじりもまんざらではない。
特段「園芸好き」というほどではないが、アプローチ脇の小さな花壇には、水仙、グラジオラス、アマリリス、地植えのカーネーションなど、いくつかの花が植わっており、毎年、それぞれの時期になると花をつけ、目を楽しませてくれる。
さらには鉢植えの森村万年草やネジバナ、庭の一角にはタマリュウや芝桜。さほど草花に詳しいわけではないが、それなりに楽しめている。
そんな私が、毎年扱いに悩まされているものがある。朝顔である。
今は中学生になった娘が、まだ小学校低学年だった頃。夏休みに学校から持ち帰ってきた、プラ鉢の朝顔があった。
この朝顔、花が終わったあとに種を採り、翌年、それを3つの鉢に分けて植えてみた。
学校から持ち帰ってきた鉢には支柱がセットされていたが、こちらで用意した鉢には、当然ながらそんなものは付いていない。そこで、短い支柱を鉢に直接挿して対応した。
しかし、朝顔は上へ上へと伸びる。短い支柱で足りるはずもなく、やがて近くのアルミフェンスへと手を伸ばし、くるくると巻き付きはじめた。
摘心すらしていない、ほとんど放ったらかしの朝顔。それでも夏になると、フェンス一面に咲き乱れ、これはこれでなかなか賑やかだった。
ただ、気になることもあった。植物とはいえ、真夏のアルミフェンスは見るからに熱そうだ。それに、しぼんだ花がフェンス面に張り付き、後の掃除がなかなか大変だった。
そこで2年目は、もう種を採るのをやめた。この年で朝顔は終わり。そう思っていた。
ところが、夏が近づくと、砂利の地面から双葉が顔をのぞかせる。こぼれた種から、勝手に芽を出したのである。
そのままにしておくのも、どこかスッキリしない。かといって、せっかく芽吹いた命を引っこ抜くのもはばかられる。
結局、それらを丁寧に鉢へ植え替え、前年と同じようにフェンスへ這わせる羽目になった。
そんなこんなで数年。重い腰を上げ、今回ようやく朝顔の「脱フェンス計画」に着手することにした。
当初は、2階のベランダからネットを張るのがよさそうに思えたが、それでは外見がやや重くなる。そこで、今回は「低重心・高密度」に展開する方向で設計を組んだ。
7号鉢に2株ずつ、これを3鉢。それぞれDAIMのブラックベースに11mm支柱を組み合わせ、ジョイントを使って筋交いのように連結する。要するに、朝顔専用の小さな足場を組んだようなものだ。
このあと夏を迎え、朝顔がどのように伸びていくのかは分からないが、ひとまずこれで完成とした。
たかが朝顔。されど朝顔。
毎年、勝手に芽を出し、こちらの都合などお構いなしに伸びていく朝顔。今年こそは、少しだけ人間側の都合も聞いてもらうつもりである。
Today’s Album
Artist: Antonio Carlos Jobim
Album: Wave